先日、母親業にお休みをもらった時のお話。
兵庫県西宮市にある、兵庫県立芸術文化センターにて、
初の舞台鑑賞をしてきました!
その舞台というのは、
ケラリーノ・サンドロヴィッチ作
ドクター・ホフマンのサナトリウム
~カフカ第4の長編~
大好きな瀬戸康史さんが出演するということで、
今年2月に発表があってから約9ヶ月、とても楽しみにしてきました。
中ホールだけでなく、センター全体が木のぬくもりを感じられる雰囲気です
ケラさん?カフカ?サナトリウム?どんなストーリー?
全く予習せずに当日を迎えましたが、物語の世界にズンズンズンと引き込まれ、3時間半の公演時間(途中、休憩もありました)が、あっという間でした。
もちろん初めて見る瀬戸くんは遠目でも十分素敵でしたが、
舞台の内容が、とてもおもしろかったです!
~復習~まずは疑問を解決!
ケラさん
この物語の作者で舞台演出の、ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏。
外国の方?と思ったら、東京出身。
音楽とか、絵とか、まさに芸術家。(詳細はWikipedia参照)
2年前「陥没」という舞台で、瀬戸くんはケラ作品デビューをしたんだって。
カフカ
フランツ・カフカ。(1883~1924)
現在のチェコ出身の作家。カフカは生前、書き記した小説の原稿を「焼き捨てるように」と友人に依頼。しかし彼の死後、友人は約束に反し作品を出版し、それが評価され、20世紀の文学を代表する作家、と言われるまでに。
そうして出版されたなかで長編小説は「失踪者」「審判」「城」(いずれも未完や欠落あり)の3作。
サナトリウム
こちらは舞台用語でもなんでもなく、
長期的な療養を必要とする人のための療養所
のこと。(私の無知を露呈してしまいました)
ドクター・ホフマンのサナトリウムというのは、カフカが最後の数ヶ月を過ごした療養所、だそうです。
どんなストーリー?
(カフカの架空の)小説の主人公カーヤが恋人ラバンを追いかけている世界があって、
2019年、ブロッホは、かつてカフカと交流があった祖母が持っていたカフカの遺稿を出版社に持って行こうとして、
いつの間にかカフカのいる過去(1923年)にバックトゥザフューチャーしてしまって、、、
カフカ4作目の長編小説が見つかったら・・・という架空の設定をもとに、物語と、物語の中の小説世界と、過去と、が絡み合って進んでいく。
舞台を観て感銘を受けたところ
オープニング
いきなりオープニングで、完全に引き込まれました。
生演奏のBGMで始まり、なんとも不思議で不気味なシーン。
全編通して、プロジェクションマッピングが効果的に多用されていて、
それは俳優さんたちの紹介の場面でも。スポットライトバシーン!がカッコ良かった。
開演後15分間は途中入場できません、っていうのはこういうことかと納得。
ガサゴソしちゃうと気が散るもんね。
一気に舞台の世界に入り込みました。
場面転換
緩急のリズムが快感!
一般的な舞台の場面転換がどんな感じか知らないのですが、
(俳優さんがセットを動かしていた・・・?)
長い時間一緒にお稽古を重ねた息の合ったメンバーだからこそ成せる技だなぁ、
と思って観ていました。
俳優さんあれこれ
・瀬戸くん
いろんな役で出てきてくれて嬉しかったです!(瀬戸くんに限らず、でしたが)
1役ではない、というのは聞いていたけど、
ラバン・ガザ・編集者・そしてカフカも!! カバン持って逃げてる人も?
終盤のガザは、前髪下ろしていて若く感じました。
・多部ちゃん
声が通る!お顔が小さい!
・犬山イヌコさん
どこかでお名前聞いたことある、と思っていたら、
そう、ニャースの方でした!
・麻実れいさん
なんとも妖艶な演技、そして声にしびれました。
終演後のとても不思議な感覚
まぜこぜになっていくお話が難しくて、ついていくために頭を使いまくりました。
それでも、ずっとシリアスなわけでなくって、
特に大倉孝二さんと渡辺いっけいさんのシーンは、ふんだんに笑いが散りばめられていて、ここでも緩急しっかり。
結末は、わかったような、わからないような、
一方で爽快感もあって、
私も物語の一員になった気で、とても遠いところに行っていたような、
カーテンコールで拍手をしながら、とても不思議な感覚でした。
最後は、俳優さんたち、3回出てきてくれました。
舞台を観る時の注意点
今回、公演時間は3時間半でした。
時間帯にもよりますが、軽食を持って行くと良いと思いました!
とてもお腹がすきました。音が鳴り響くということがなくてひと安心。
終演は夜10時。イルミネーションがキレイでした。
こちらも初体験!出待ちをしてみた
楽屋入り口(ホール東側)
帰り道、楽屋入り口の前を通りかかったので、数名の方と出待ちをしてきました。
夜だったので、とても寒かったです。
出てくるのはスタッフらしき人ばかりで、結局誰にも会えませんでしたが、
一緒に待っていた舞台仲間とお話できて、良かったです。
北海道から来られた方や、6ヶ月の妊婦さんも!元気な赤ちゃん産んでください!
楽屋入り口の反対側(西側)には、搬入口や駐車場出入口が。
こちらから出入りされてたのかなぁ。
パンフレット、不良品・・・ではなかった
観劇の翌日、パンフレットを買いに再び西宮へ行ってきました。
(昼間の写真があるのは、翌日撮影したものなのです)
ご対応いただいた係の方、ありがとうございました。
ページをめくると、手触りがガタガタ。
切りっぱなしの感じも、演出かなと思ったらなんと、
全ページ袋とじでした!
こういうところも大好きだ!
開けるのがなんだかもったいない気がして、袋とじをふくらませて上からのぞいています。
まとめ
舞台というのは、自分には遠い存在だと思っていましたが、
瀬戸くんに会いたいがために新しい世界に足を踏み入れることができ、
目の前で生きたお芝居を観られる幸せを感じました。
しかも、子連れではなく、自分一人で出かけるという贅沢がプラス。
これから、もっといろんな舞台を観にいってみたいと思います。
そして、やっぱり瀬戸くんはかっこよかったです。
次の舞台も楽しみだ!